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094. 明日にはさよなら

by Kyrie

常に移動する巡礼は、それまでの私の旅にはない感覚をもたらした。

いつも相部屋で、パーソナルスペースはベッドの上だけ。
それも仕切りもなにもない。
もっと言えば、男女別の部屋のことも少なかった。

旅先でも部屋に帰れば、自分の世界、にはならず、
荷物は常に気をつけておかなければならないし(盗まれることも含んで)、
私はずっと「出かけている」状態で
「ただいま、と帰ってきた」感覚は持てなかった。

これは後々、自分の行動を顧みることになるが、この時点ではまだなにもわかっていなかった。

とにかく、ペリグリーノに戻った私は「荷物を置いてどっこいしょ」からまた離れていく。










Kyrie
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