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074. 今度は後戻りしない

by Kyrie

感動した朝食後、私はその素敵なキッチンの写真を撮った。


他の巡礼者は次々と出発していった。
私は少し焦りながらも、旦那さんを待った。

しばらくしてご夫婦が現れた。
旦那さんは段ボール箱を縮めて、私のぬくぬくアンダーウェアがぴったり入る大きさの箱を作ってくれた。
私はその中にぴらりとノートをちぎって書いた家族あてのメッセージを忍ばせる。


またあの足場の悪い道を1時間歩くのかと思っていたが、旦那さんが車を出してくれた。
あっという間にプエンテ・ラ・レイナに到着。

郵便局は毎日開いていない。
それは珍しいことではなかった。
曜日限定オープンや午前の2時間のみ、など小さな町ではよくあった。
プエンテ・ラ・レイナもその一つだった。

旦那さんが郵便局の人と話をしてくれて、私は言われるまま送料を支払った。
そして、お礼を言い、車に乗って帰る彼を見送った。

前日、言われた言葉の幾つかが沁みてくる。
前だけ向いて歩く。





Kyrie
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