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063. アスパラガスが有名なので

by Kyrie

5月の半ば、スペインの北西部はアスパラガスが有名なのだと聞いた。
少し高かったが、アスパラガスを注文してみた。


このレストランはアルベルゲも併設していた。
私はここに泊まることにした。

フランス人のマリはまだ先を行く、という。
私は彼女と行動を別にすることにした。

悪い人ではなかった。
人懐っこく、誰にでも分け隔てなくフランクに付き合っていた。

ただ、私は一人になりたかった。

彼女といると自分のペースが乱れた。
ひとりで歩いて、風景を見、あれこれ考え事をしたかった。

しかし、焦りもあった。
どんどん置いていかれる気がした。

巡礼者同士の会話で「いつ、どこから歩き始めて、1日どれくらい歩いたのか」というもので、
特に10~20代の人に多かった。

私は相当遅いペースで歩いていたので、ちょっと答えただけでもう相手にされなかった。

置いていかれる。
相手にされない。
ひとり。

幼少時の嫌な体験をたくさん思い出した。

絵はがきをたくさん買っていたので、一人になって日本に出した。



薄曇りのアルベルゲの庭。

アルベルゲにも公の施設と私立の施設がある。
ここはプライベート(私立)のアルベルゲのため、宿泊料金は高かったが、清潔できれいだった。



持って行った日記帳のノートもたくさん書いた。

帰国してブログを書くために仕方なく開いたが、その後、1度も開いてはいない。





Kyrie
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