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101. 一族郎党でスペイン巡礼

by Kyrie

このころになると、ちょっとずつ自炊をしている模様。
アルベルゲのキッチンは誰でも使ってよい。
残っている食材や調味料も使ってよい。

このアルベルゲのキッチンを覗くと、すごい人数の人がいた。
アジア人の、見た目が幼そうな私は割とおぢさま方に関心を持たれる。
このときも「料理は男の仕事だ」と大勢の男たちがキッチンを占領していた。



聞けば、彼らはスペイン人で一族でスペイン巡礼をしているという。
こんなに大きな集団は、学校行事の生徒以外で初めてだった。

どこから来たのかから始まり、「海を泳いできたのか」、「一人なのか」という
一通りの挨拶が終わったあと、夕食を一緒にどうか、と誘われた。
面白そうだったので、ありがたく受ける。

ただ、できあがりが遅いようで「お腹がすいた」と言うと、
若い男性が「俺、これが得意」とトルティージャ(スペイン風オムレツ)を作ってくれ、
一切れ分けてくれた。



1枚目の鍋で煮込んでいたのはこの骨付き肉のスープ。
スパイスがきき、そしてすんごい油でぎとぎと。

これがスペインの男の料理か!
これでお水を飲んだらお腹が痛くなりそうだった。

彼らは大声で話し、長がその場をまとめ、女たちも迫力のある姿で負けずに話す。
私は相変わらず、何を話しているのかわからない空間で、
ひとりもそもそと食事をしていた。

一体、この時間はなんだったのか。

なんでもかんでも、意味を見つけるのなんてナンセンス。







Kyrie
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