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045. ベッドがない

by Kyrie

呑気にワインを飲んでいるようですが、まったく違います。

ピレネー山脈から下山後、最初のアルベルゲ(巡礼宿)がある町にひーひー言いながら到着。
しかし、アルベルゲ満床。
先に歩いていたフランス人のマリも同様。
マリがいろいろ探してくれたけど、体育館のような場所も空きなし。


「どうしたらいいの?」
私の問いに答える他の巡礼者。
「次の町に行くしかない」



次の町まで5km。
これが意味することは、また1時間以上歩かなければならない、ということ。

山は下山の時のほうが身体にダメージを与える。
爪先、痛い。
慣れない山越えに悲鳴を上げる身体をなんとかなだめながらここまできたのに、もう1時間?!


マリは出発した。
私も決断を迫られる。
テントなどの野宿の装備なし。
ここで体調を崩したら大変だ。

仕方なく、せっかく下ろした重いザックを背負い、緩めた登山靴のひもを締め、
泣きそうになりながら歩き出す。

このことで、私は「とにかく早くに到着してアルベルゲのベッドを確保する!」ことを重要事項にした。

そして1時間以上歩き、次の小さな町に到着。
先に着いていたマリが「こっち!」とアルベルゲに案内してくれる。
ベッドはまだあった。
一安心。

そして第二外国語でスペイン語を習ったマリが「スペイン語でのワインの注文の仕方」を教えてくれた。
なので、私が初めてスペインで覚えたスペイン語は「赤ワインください」だった。

それが冒頭のワイン。
その後、私は巡礼中、結構ワインを注文して飲む。
インスタグラムに巡礼写真を上げていたときは「ワイン好き」と思われていた。

ワインを飲んだあとは、町を歩き回った。





Kyrie
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