LOG IN

037. 人工物

by Kyrie

人生の師匠に「山の中で人工物を見つけた時ほど安心感を持てるときはない」と言われたことがある。
そのとき、私にはよくわからなかった。



ピレネーを歩いていたとき、道は確かに「人の手」が入ったものだったが、
広すぎる景色と頼りにできるものがほとんどない中、
道標がどれくらい心強いものかを知った。

だから、国境を越え初めて山の間に「建物」を見たとき、随分とほっとした。



このまま進めばいい。
道は間違っていない。



あそこまでどれくらい歩けばいいのか。
見当もつかない。

とにかく無事に着きますように。






Kyrie
OTHER SNAPS