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024. フランスでの最後の朝ごはん

by Kyrie

ピレネー山脈の中にあるというのに、ここは優雅なアルベルゲだったと思う。
朝も日本で言う小さなフランスパンとカフェオレボールの紅茶、オレンジジュース、バター、ジャム。
ペーパーマットにはいろいろ書いてあって、私はここで「ボナペティ」ということばを覚える。

「ボナペティ」は「召し上がれ」と言われることもあるようだが、
「素敵な食事をお楽しみください」という英語があてられていた。
そっちのほうがしっくりくる。

私はけちくさく、パンを半分残しこれを持っていってもいいか、とアルベルゲのスタッフに尋ねた。
ちょっとのお菓子しか食料がない。

スタッフは慌てて、「それは大変だ!もちろん持って行っていい」と
新しいパンを1本丸ごとくれた。

すごくありがたかった。
そしてこういう不備が遭難や事故につながるのだと思った。

巡礼の師匠からも「一食分は必ず携帯するように」と言われていたのに、
どこでどう準備したらいいのかわかっていなかった。

いろいろ身に染みた。

紅茶が飲めて、嬉しかった。







Kyrie
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